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夢見ていた人形。

 ずっとぼんやりと、夢見ていた人形があった。

 福福しい丸顔で、おっとり優しい人形。ちょっと不思議な、奥行きある表情。
 数年前ドールショップさんに頂いた写真たちの中にいたけれど、すれ違いご縁のないまま目の隅に残像が残っていた。
 いつかこんな子に出会えるかしらと思いつつ月日は流れて、そしてこの冬縁あって私のところに来てくれた。
 
 モッチマンタイプの白い肌は、デコルテの美しさがまた格別。
 オリジナルといわれる衣装を纏って海の向こうから来た子だけれど、首元までレースで覆われているのはなんとも惜しい。

 古い衣装を身に着けた人形はそのまま着替えさせない傾向の自分ではあるが、この子にだけはこっそり着替えのひと揃いを誂えてあげたい。
 普段はレースに覆われた衣装で可愛らしい表情の人形。でも、実は胸元や美しく弧を描く腕を惜しげも無く見せる衣装も密かに隠し持っているのよ…なんて、なかなかいいじゃない。
 
アーリースタイナー

乙女は髪型で変わる。

 意志の強そうな瞳のプルミエ。
 今は甘い雰囲気の綺麗な服を着ていてそれも似合うけれども、適度に草臥れて貫禄のある襤褸服を着せたら迫力が増すだろうななどと思っている。

 このプルミエが被っているウイッグは、いい感じに使用感があるのにカールの巻きがしっかり残っているところが気に入っている。
 衣装と同様、基本的にウイッグも着替えさせないタチの自分ではあるが、ふと「別の顔も見てみたい」という気まぐれに取り付かれて髪を取り替え写真を撮ってみた。

【 写真1 】
フィッグ1

いつもの ウイッグ。
色白の肌に薄色の金髪が映える。
なんとも風格のある印象。

【 写真2 】
ウィッグ2

センターパートタイプのロングヘア。
額が出ると顔のイメージはかなり変化する。
フェミニンだが理知的な印象に。

【 写真3 】
ウィッグ3

濃い色のおかっぱ型。
大き目のウェーブがナチュラルな雰囲気。
カントリー風の可愛子ちゃんに変身?

【 写真4 】
ウィッグ4

少々擦り切れ気味のソバージュヘア。
前髪を上げ気味に装着。
ワイルドな雰囲気に。

 写真を見比べていると、それぞれの髪型に似合いそうな衣装なども頭に浮かんで来て愉しい。
 
 4番目のウイッグは襤褸服に似合いそうでかっこいいなと思う。
 冬の枯れ野でモノクローム写真など撮りたくなってしまうイメージ。

 2番目のウィッグはきりりと纏めて、禁欲的に衿が詰まり色が醒めたバッスルスタイルのドレスなど着せてもいいななどと妄想。
 しかしウイッグだと生え際が無く、アップスタイルが出来ないのが残念。

 3番目のウィッグは白のコットンドレス&ストローハットが似合いそう。

 なんてしばしの妄想タイムのあと、プルミエはいつものウイッグに戻っていつもの表情になっておしまい。


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お知らせ。

夫が廃屋ドールハウスを作りました。
木を切ったり、布を染め汚したり、既存のパーツを塗ったりして作りました。
蒼色廃園 本館画廊2にアップしています。
廃墟お好きな方にご覧頂けたら嬉しいです。

ruin01.jpg

新しい洋服。

ドレスセット

 薄灰の瞳の印象が強烈なポートレートジュモー1号。
 この人形に洋服を揃えてあげようとある日思い立った。

 今まで人形の着替えはさせないタチだった。
 適当な服がひとつあればそれで良しと思っていた。
 纏って来た服が少々草臥れていても襤褸服でも、華やかが過剰な服よりはいい。
 その人形に似合った「間合い」のようなものがあればいいと思っていた。

 けれどもここにいるポートレートジュモー。もともと適当なアンティークの服を持っていなかった。
 コンパクトな大きさも程良いのだから、この人形に世間でよく見る「トランクセット」のような服のひと揃いを用意してあげたい。ここに来て、やっとそんな風に思った。

 まずは既製品やら手縫い一点モノの吊るしやらで、いくつかの衣装を揃えて並べる愉しみ。
 新展開の意外な愉しみが少々高じて、この度、いつもお世話になっているドレス作家さんに衣装を誂えて頂くことにした。
 デザインも素材も作家さんにすべておまかせして、出来上がりを待つ時間もまた楽し。

 はたして、素晴しい誂えの洋服と帽子が三点づつ出来上がった。
 この作家さんの、どこかストイックでありながら華のある洋服がとても好きだ。

 今着せている美しい群青のワンピースは、胸元と襟元以外にレースなどの飾りが一切付いていない。
 タイトなシルエットが美しく、あちこちの縁に施された細かなパイピングがドレスに奥行きを与えている。
 帽子にはちょっと背伸びしたような大人っぽさと甘さの同居があって、そんなところもとても好みだ。オリジナルのウィッグと合わせて人形に被らせると、ちょっと小生意気な可愛子ちゃんに変身。

 上着付きの絹の服の優雅さ。
 懐かしげな風合いの木綿服の優しい風情。
 皆それぞれ傾向の違う素敵な服で、人形が映える。
 何を着せても澄んだ瞳で遠くを見つめるポートレートジュモー1号は、どこを見つめているのやらいつも遠くて近しい。


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 新しいドレスはサイト本館の「1号ジュモー衣装部屋」でも紹介しています。
 http://members.jcom.home.ne.jp/2236057202/pot00/pot00.html

 今回の衣装3点は、いつもお世話になっているドレス作家さんの野口和子さんにお願いして誂えて頂きました。
 納期限の設定もデザインの指定もなしですべてお任せしているので、出来上がりがとても楽しみです。

 野口和子さん連絡先 090-8817-1501
プロフィール

Shiho

Author:Shiho
人形たちと暮らしています。

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